研究会(研究発表会)

第58回(福井)

講演要旨

富山県内水稲巡回抽出ほにおけるアカヒゲホソミドリカスミカメに対するフェロモントラップの実用性

池田利昭・池田浩一・岩脇 喬・大井 純・青山政義(富山防除所)

県内早生ほ場(品種「てんたかく」)4ヶ所で粘着垂直トラップによるフェロモン誘引調査及びすくい取り調査をほ場の中央及び畦畔で約一週間ごとに行い実用性について検討した。4ヶ所中2ヶ所は毎年比較的密度の高い地区で,他の2ヶ所は密度の低い地区であり,フェロモントラップへの誘引数はそれぞれの地区の発生量を捉えており,また,すくい取り調査のピークともほぼ合致した。すくい取り調査は,その日の気象条件及び草刈り等により左右されやすいが,フェロモントラップによる発生消長は,一週間分毎日の積み重ねであり,世代ごとのビークを捉えていることから,十分実用性があると考えられる。

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2008.1.28更新