研究会（研究発表会）

早生ほ場内におけるアカヒゲホソミドリカスミカメに対するフェロモントラップの実用性の検証

青山政義・池田利昭・池田浩一・岩脇　喬・大井　純（富山防除所）

県内早生ほ場（てんたかく）4ヶ所でフェロモントラップへの誘引数とすくい取り調査を行いその実用性を検証した。フェロモントラップの誘引数は発生の多い地区と少ない地区のそれぞれの発生量を的確に捉えていた。すくい取り調査とフェロモントラップによる誘引数の整合については，すくい取り調査の頭数は少なく推移したが，フェロモントラップとのピークは合致した。このことから，フェロモントラップによる発生消長は，毎日の累積頭数で世代ごとのピークを捉えており，十分実用性があると考えられる。斑点米の発生とフェロモントラップの誘引数については，相関が認められる地区もあるが，トゲシラホシカメムシによるものもあり判然とはしなかった。