研究会(研究発表会)

第59回(新潟)

講演要旨

初夏に産下されたアカヒゲホソミドリカスミカメ休眠卵はいつ孵化するのか

樋口博也(北陸研究セ)

アカヒゲホソミドリカスミカメは休眠卵で越冬する。新潟県上越市の調査では,野外で雌は9月上旬から休眠卵を産下し始める。しかし,6月下旬から7月上旬にかけても休眠卵の産下が認められた。そこでこの時期に産下された休眠卵の孵化時期について調査した。2005年6月25日から7月5日に野外雌を採集し,その産下卵から休眠卵を取り出し,「25°C長日」,「5°Cに120日間置いた後25°C長日」,「自然日長温度」,という3条件下に置き,孵化状況を調査した。25°C長日条件に置いた場合,200日経過してもほとんど孵化しなかった。120日間低温5°Cを経験した後25°C長日条件に移したものは,6日後から斉一に孵化が認められた。自然日長温度条件に置いたものは,翌春5月4日から孵化が始まった。したがって,初夏に産下された休眠卵は,年内には孵化せず,秋に産下された休眠卵と同様に越冬し,翌年の春に孵化することが確かめられた。

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2008.2.25更新