研究会(研究発表会)

第59回(新潟)

講演要旨

RT-PCR法によるトマト感染葉からのTMVと ToMVの同時検出の検討

渡辺貴弘1・福田明美2・加藤久晴3・古河 衞11福井農試・2福井農林・3福井県立大)

RT-PCR法により,タバコモザイクウイルス(TMV)とトマトモザイクウイルス(ToMV)の同時検出について検討した。TMVについては,ウイルスゲノムの5547番目および6217番目が3’末端になるように上流および下流プライマーを設計した。ToMVについては,強毒株を検出するプライマーについて検討した。すなわち,ToMVの弱毒株L11Aと塩基が異なる5816,5277番目が3’末端になるように上流および下流プライマーを設計し,その際3’末端から3番目の塩基がミスマッチになるようにした。感染葉よりRNAを抽出した後,設計したそれぞれのプライマーを混合し,RT-PCR反応を実施した。逆転写反応は60°C/15分,94°C/2分,PCR反応は94°C/15秒,56°C/30秒,68°C/45秒の30サイクルとした。その結果,TMV単独感染葉,ToMV単独感染葉からは想定される709bp,578bp のバンドがそれぞれ増幅された。また,TMV・ToMV混合感染葉からも両バンドが増幅されたが,ToMVのバンドは少し薄くなる傾向が確認された。一方,L11A単独感染葉およびTMV・L11A混合感染葉では,L11Aは増幅されなかったことから,設計したプライマーはToMV強毒株を特異的に検出できることが示唆された。

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2008.2.25更新