研究会(研究発表会)

第60回(富山)

講演要旨

窒素およびケイ酸の施用による穂いもち抵抗性の変動

塚本昇市1・吉本玲子2・古賀博則21石川農総研セ・2石川県立大)

窒素およびケイ酸の施用量による穂いもち抵抗性の変動を数式化するため,葉いもち防除を徹底した圃場に穂肥およびケイ酸質資材の施用量を変えた試験区を設置し,穂いもちの発病変動を調査した。その結果,穂いもちの被害籾率および首いもちの発病穂率で明確な傾向が認められ,穂肥の施用量が多くなると発病が高まり,ケイ酸の施用により発病が低下した。稲体の成分含有率との相関を検討した結果,穂揃期の窒素とケイ酸の含有率の比(SiO2/N値)と穂いもち被害籾率に負の相関(r2=0.77)が認められた。簡易体質検定法である止葉の葉色値およびケイ化機動細胞数との相関を検討した結果,両因子と被害籾率との間に相関が認められ,比(止葉ケイ化機動細胞数/葉色値)をとることによって相関が高まった。また,圃場より稲株を掘上げ,実験室内で出穂期にいもち病菌を噴霧接種し,穂いもち抵抗性を調査した結果も上記と同様な傾向を示し,圃場の発病変動が稲体の穂いもち抵抗性変動によるものであることを裏付けた。

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2009.12.23更新