研究会(研究発表会)

第60回(富山)

講演要旨

スタークル®粒剤の大型動散による広域散布技術 II.広域事業散布の事例

早川義範1・柴田俊浩21新潟中央農業共済組合・2北興化学新潟支店)

新潟県において,大型動散によるスタークル°粒剤散布は2006年に600ha,2007年に1200ha程度実施された。ここでは最も大規模に事業散布された弥彦村での約530haの散布実態と斑点米防除効果を中心に報告する。使用機種はこれまで粉剤散布に使用してきた自走式の大型動散で,90mまたは100mの粒剤用ホースを圃場区画に応じて使用した。作業は動散4台,2日間で述べ8台を用い,1台に作業員6名を配して一日平均約65ha散布した。作業は早朝5時から開始し,途中休憩を挟み10時ごろには終了した。作業は順調に行われ,薬剤落下の均一性も期待通り良好であった。2006年には23圃場について散布時のイネの出穂状況,圃場湛水状況を確認し,散布前後にカメムシ密度をすくい取りで踏査した。収穫時期に1圃場100穗を抜き取り,斑点米を前粒調査したところ,高い防除効果が確認された。関係者の評価は(1)ドリフトや粉立ちはほとんど無く,作業性に優れる。(2)散布効率が高い,(3)斑点米の防除効果が高いなどであった。

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2009.12.23更新