研究会(研究発表会)

第60回(富山)

講演要旨

福井県のオオムギ圃場から分離されたオオムギ黄萎ウイルスについて

佐野義孝1・松原 旭1,2・渡辺貴弘31新潟大農・2三和化学・3福井農試)

平成19年4月,福井県勝山市および永平寺町のオオムギ圃場で激しい黄萎症状を呈するオオムギ株を採集した。罹病株にはムギヒゲナガアブラムシSitobion avenaeが着生し,オオムギ黄萎ウイルス(Barley yellow dwarf virus,BYDV)の感染が疑われたので,病原ウイルスの同定を試みた。採集した検体より抽出した全RNAを鋳型として,数種のBYDVおよび関連ウイルス(BYDV-PAV,BYDV-MAV,BYDV-RMV,Cereal yellow dwarf virus-RPV,CYDV-RPV)に特異的なプライマーを各々用いてRT-PCRを行ったところ,2地点で採集した4検体の全てからBYDV-PAVおよびCYDV-RPVの2種ウイルスが重複して検出された。このうち,勝山市野向田地区で採集した罹病株について,ムギヒゲナガアブラムシおよびムギクビレアブラムシRhopalosiphum padiを用いて罹病株からウイルスを獲得させ,健全オオムギ苗へ伝搬を行ったが,いずれのアブラムシによっても混合感染した2種のウイルスが共に伝搬されることが確認された。一方,勝山市罹病株からBYDV-PAVおよびCYDV-RPVに特異的なプライマーによって各々PCR増幅されたDNA断片の塩基配列を解析したところ,既報のBYDV-PAVおよびCYDV-RPVと90%以上の塩基配列相同性が見られた。

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2009.12.23更新