研究会(研究発表会)

第60回(富山)

講演要旨

不耕起冬期湛水栽培の水生生物調査について

野口忠久1・田淵秀樹21長野農事試・2長野農改セ)

近年,水田においても合成農薬代替技術や耕種的対策が検討され,環境保全型農業への取り組みが進んでいる。他方,水田生物相の維持・保護のためにはこれらの環境保全型農業技術が生物相や環境に及ぼす影響を明らかにすることが重要である。そこで,不耕起冬期湛水栽培,無農薬栽培,慣行栽培の各圃場の水生生物について種数を調査し,その特徴について検討した。その結果,不耕起冬期湛水栽培は水生生物の種類及び量が多いことが認められた。その要因として,アキアカネ幼虫では秋期に湛水することにより産卵数が多くなることが考えられた。また,マツモムシ,コガシラミズムシ及びコミズムシは冬期湛水や湛水期間の長期化により定着量が増加したと考えられた。一方,慣行栽培(殺虫殺菌剤の苗箱施薬及び除草剤1回散布)と無農薬栽培を比較すると慣行栽培ではドジョウやタニシが多く,その他の生物の種数に大差はなく薬剤散布の影響は認められなかった。

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2009.12.23更新