研究会(研究発表会)

第60回(富山)

講演要旨

斑点米カメムシ類の粒剤防除

濱崎貴史・藪 哲男(石川農総研セ)

石川県では,斑点米カメムシ類対策として出穂7〜10日後とその1週間後の2回防除を指導しているが,市街地や高齢化が進行した地域などでは,環境面や労力面への配慮から,飛散が少なく省力的な防除技術が求められている。そこで,これらに対応した技術として,粒剤による防除効果を検討した。圃場における実証試験には,エチプロール,ジノテフランの2剤を用いた。両剤とも,処理区における斑点米混入率は無処理区,慣行防除区と比較して同等もしくは低く,実用的な防除効果が認められた。エチプロール粒剤については,その残効性を確認するため,本剤を出穂7日前に処理した稲体に,処理から28日経過後にトゲシラホシカメムシを放飼した。処理区においてはトゲシラホシカメムシの生存,斑点米の混入は認められず,約1か月にわたる長い残効が確認された。

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2009.3.9更新