研究会(研究発表会)

第60回(富山)

講演要旨

牧草の草種および作付体系がアカヒゲホソミドリカスミカメの発生に及ぼす影響

青木由美1・村岡裕一1,2・吉島利則1・中川俊昭11富山農技セ農試・2現:砺波農普セ)

アカヒゲホソミドリカスミカメの発生源対策として,畦畔および雑草地の草刈や水稲防除と併せた畦畔への薬剤防除が実施されており,水田周辺の転作牧草地においても省力的かつ効果的な管理技術が求められている。そこで,牧草の草種や作付体系が本種の発生に及ぼす影響を調べた。牧草6種における本種幼虫の発育を菊地・小林(2004)の方法により調べた結果,羽化率はイタリアンライグラスで高く,夏作牧草のスーダングラスおよびソルガムで低く,また,茎葉のみより穂も同時に与えた場合に高くなる傾向が認められた。幼虫期間は羽化率が高い草種で短くなる傾向にあった。また,各種牧草地で本種のすくい取り虫数を調べた結果,ソルガム草地やイタリアンライグラスの1番草の刈取り後のスーダングラス草地では,イタリアンライグラス草地やペレニアルライグラスとリードカナリーグラスの混播草地に比べて虫数が少なく,特に幼虫の発生が顕著に少なかった。以上から,転作牧草地では出穂前の牧草の刈取りや夏作牧草の単作またはイタリアンライグラスと夏作牧草を組み合わせた二毛作体系を行うことによって本種の発生が抑制され,近接水田の斑点米被害への影響は少ないと考えられる。

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2009.12.23更新