研究会(研究発表会)

第61回(石川)

講演要旨

富山県におけるMBI-D剤耐性イネいもち病菌の発生

岩田忠康1・向畠博行1・三室元気1・中村亘宏21富山農総技セ農研・2全農営農技術セ)

MBI-D剤耐性イネいもち病菌は,2007年末では本県を含めた15都道府県で未検出となっている。2008年7月に富山市(旧山田村)でジクロシメットを播種同時処理した苗を植えたほ場に,葉いもちが発生しているとの連絡を受け現地調査と罹病葉の採取を行った。持ち帰った罹病葉を全農営農・技術センター等に送付し,耐性菌検定を依頼したところ,合計で41菌株中87.8%が耐性菌であった。さらに,富山市東老田,滑川市栗山および富山市(旧大山町)の中大浦と馬瀬口でも同様の発生が認められ,罹病部(穂いもち含む)より単胞子分離を行った。この菌株を全農営農・技術センターに送付し,耐性菌検定を依頼したところ,38菌株中84.4%が耐性菌であった。また,高岡市是戸において「てんこもり」に穂いもちが多発したことから,罹病穂から単胞子分離を行い,同様に耐性菌検定を依頼した。このほ場ではMBI-D剤を施用していなかったが,14菌株中57.1%が耐性菌であった。なお,この地域はジクロシメットの播種同時処理を行っている地域であった。耐性菌のレースを調べたところ037.1,007.0,107.0が多く,他に103.0,137.0,137.1がわずかに存在することが明らかとなった。

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2009.12.29更新