研究会(研究発表会)

第61回(石川)

講演要旨

紋枯病の発病が早生品種「こしいぶき」の収量,品質に与える影響

石川浩司・黒田智久・佐藤秀明(新潟農総研作物研)

新潟県における早生の主力品種「こしいぶき」を用い、紋枯病の発生が収量,品質に与える影響を検討した。2008年に1株4本で手植えしたほ場において,7月1日に籾殻・ふすま培地で培養した紋枯病菌(90W-14菌株)を接種し,病斑高率の異なるイネ株を得るため時期を変えてバリダマイシン液剤を散布し,収穫期に発病株のみを収穫した。その結果,成熟期の病斑高率が高くなるに従い,千粒重が小さくなり,良質粒や粒厚2.1mm以上の粒の割合が減少した。病斑高率と精玄米重の間に高い負の相関が認められ,回帰式から発病株において病斑高率が1%高くなると0.28%減収すると推定された。また,数種の箱施用粒剤,水面施用粒剤を施用し,6月末または8月上旬に接種を行った試験区を設け,羽柴式の調査 を行った。その結果,6月末接種では相関は低いものの区の被害度と精玄米重の間にも負の相関が認められ,被害度が1高くなると0.22%減収すると推定された。8月接種では同じ被害度でも減収量が少ない傾向であった。以上から,紋枯病の発生程度と「こしいぶき」の減収,品質低下程度の関係が明らかとなった。

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2009.12.29更新