研究会(研究発表会)

第61回(石川)

講演要旨

ダイズ褐斑粒対策における褐斑粒除去,殺虫剤散布,感染株抜き取りの効果

黒田智久・名畑越夫・佐藤秀明・石川浩司(新潟農総研作物研)

種子生産現場で褐斑粒対策として行われている技術(アブラムシ防除,褐斑粒の除去,立毛中の感染株除去)の効果を検証した。PSV感染ダイズから採種した褐斑粒142粒と無斑粒149粒を播種し,ウイルスの検出を行った。その結果,褐斑粒における種子伝染率がやや高かったが有意差は無かった。すなわち褐斑粒除去の効果は低いと考えられた。殺虫剤の効果を,現地ほ場を用い2ヵ年検討した。1筆を2分し,防除区と無防除区を設定して収穫物中の褐斑粒率を比較したところ,防除区が2ヵ年とも有意に低かった。感染株抜き取りの効果は,予めほ場内に配置したCMVとSMV感染株数に対し,開花期後の抜き取り作業で除去した数の割合(抜取効率)で評価した。2ヵ年の結果,1年目はウイルスの種類により抜取効率に差が認められCMVで4.2〜11.9%,SMVで27.4〜41.7%であったが,2年目の平均抜取効率は4.6%と低く,ウイルスの種類による抜取効率の差も認められなかった。2年目は,過繁茂気味で倒伏も認められたことから,抜取効率はダイズの生育状況や作業環境によって結果が変動すると考えられた。以上から,個々の褐斑粒対策技術は卓効を示すことは無いが,これらを組み合わせることで効果を示すのではないかと考えられた。

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2009.12.29更新