研究会(研究発表会)

第61回(石川)

講演要旨

ウコンノメイガに対する各種薬剤の防除効果

片山雅雄・吉島利則(富山農総セ農研)

IPMを推進し,安全な食料生産を図るうえで,薬剤散布回数の低減や天敵への影響が少ない薬剤の使用が求められている。今回,ダイズの食用性害虫であるウコンノメイガに対する薬剤の防除効果について検討した。本種は,ほ場により発生量の差が大きく,一般には随時防除の対応が行われている。薬剤は,有機リン剤,フタスジヒメハムシへの慣行防除剤であるネオニコチノイド剤,天敵への影響が少ないIGR剤を供試した。試験は,液剤による若齢・老齢幼虫別の葉表面および葉巻外面への薬液塗布(室内)と粉剤による散布試験(ほ場)を行った。室内試験では,有機リン剤,ネオニコチノイド剤の処理10日後の死虫率が若齢・老齢幼虫ともに高く(81.0〜100%),IGR剤は生育阻害はあるが死虫に至らず低くなった(若齢60.9%,老齢19.6%)。また,有機リン剤は散布5日後の死虫率が100%と即効であった。ほ場試験では,3剤とも散布後3週間の葉巻数変化量が−0.58〜0.10個/本の同程度の葉巻数の抑制効果が認められ,葉巻数の補正密度指数は散布後3週間で各剤とも23.1〜25.9の同程度の数値となった。以上の結果から,ネオニコチノイド剤およびIGR剤は,有機リン剤に比較して効果の発現時間は劣るが,ほぼ同等の防除効果が認められた。

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2009.12.29更新