研究会(研究発表会)

第62回(福井)

講演要旨

マメシンクイガの防除薬剤と散布適期の検討

山代千加子1・石本万寿広1・堀 武志21新潟農総研作物研・2新潟県経営普及課)

マメシンクイガは薬剤防除の効果が上がりにくく,多発生しやすい連作圃場では対応に苦慮している。そこで,2008年・2009年に現地ダイズ圃場(品種;エンレイ)で,主な防除薬剤の効果と散布適期を検討した。薬剤はMEP乳剤(1000倍,150L/10a),ダイアジノン粒剤(5%,6kg/10a),エトフェンプロックス乳剤(1000倍,150L/10a),及びフェンバレレート・MEP水和剤(1000倍,150L/10a)の4種を用い,散布時期は8月第6半旬から9月第2半旬で検討した。収穫期の被害状況を調査した結果,以下の特徴がみられた。(1)フェンバレレート・MEP水和剤は他剤より散布適期が早く,8月第6半旬の散布で極めて効果が高かった。(2)他の3剤の散布適期は9月第1半旬で,いずれの剤も8月第6半旬<9月第2半旬<9月第1半旬の順に,効果が高まる傾向であった。(3)MEP乳剤とダイアジノン粒剤は,適期散布の場合の効果は同等であるが,適期幅は前者の方が狭い傾向がみられた。

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2011.1.21更新