研究会(研究発表会)

第62回(福井)

講演要旨

水稲品種「はえぬき」におけるアカヒゲホソミドリカスミカメのフェロモントラップ誘殺数を用いた斑点米被害の予測

吉村具子1・越智昭彦1・樋口博也2・高橋明彦21山形農研セ・2北陸研究セ)

水稲品種「はえぬき」において、アカヒゲホソミドリカスミカメのフェロモントラップトラップ誘殺数と斑点米被害発生との関係を解析し、トラップ誘殺数から斑点米被害の予測を試みた。解析には2007年〜2009年の延べ15圃場のデータを用いた。出穂後の時期別のトラップ誘殺数もしくはこれに割れ籾率を組み合わせて説明変数とし斑点米率が0.1%を超える確率を目的変数としたロジスティック回帰モデルを作成した。その結果、赤池情報量基準が最も小さかったのは出穂後15日間のトラップ誘殺数のみを説明変数としたモデルであった。モデルの推定値と実測値との間に大きなずれはなかったことから、「はえぬき」において出穂後15日間のトラップ誘殺数による斑点米被害発生の予測は可能であると考えられる。

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2011.1.21更新