研究会(研究発表会)

第63回(新潟)

講演要旨

オオムギに発生するEpicoccum属菌による穂の汚損に対する各種薬剤の防除効果

三室元気・守川俊幸・岩田忠康(富山農総セ農研)

富山県では成熟期のオオムギ(ファイバースノウ)の穂に,赤かび病に類似した赤変症状が発生している。昨年,その原因菌の一つがEpicoccum nigrumであることを明らかにした(三室ら,2010)。しかし,本菌による穂の汚損に対する防除法は明らかでないことから,数種薬剤の防除効果を検証した。薬剤は,テブコナゾール水和剤(T剤,2000倍),チオファネートメチル水和剤(TM剤,1000倍)およびメトコナゾール水和剤(M剤,2000倍)を用い,穂揃期とその1週間後の計2回,それぞれ10aあたり150L散布した。なお,出穂期に麦粒培養菌体を株元に,さらに1回目の薬剤散布後に分生子懸濁液を穂に噴霧接種した。成熟期に穂の汚れについて調査した結果,穂の赤変症状は,極少発生であったものの,穂を含む株全体の黒変汚損症状には明らかな差が認められ,穂の黒変汚損に対する各薬剤の防除価は91(T剤),89(M剤),32(TM剤)であった。また,T剤およびM剤の処理により,整粒歩合が高まった。

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2011.1.21更新