研究会(研究発表会)

第63回(新潟)

講演要旨

ダイズ葉焼病の有効薬剤の探索

渡辺貴弘(福井農試)

福井県内では近年,ダイズ葉焼病が増加傾向にある。本病は多発生すると減収するので防除薬剤の探索を行った。まず,ダイズに登録のある5種類の薬剤が散布濃度になるように添加したPPGA培地に県内から採集した20菌株を塗沫した。25℃・2日間培養した結果,ジメトモルフ・銅水和剤(GC剤)を添加した培地上だけが20菌株すべて生育しなかった。次に,葉焼病の罹病種子を播種した圃場でGC剤(600倍:150l/10a)の防除効果を検討した。対照としてバリダマイシン(B)液剤を用いた。初発時に薬剤散布し,約7日後に発病葉を程度別に分け調査し,発病度を算出した。その結果,無散布区の発病度は5.0の発生であった。B液剤散布区は発病度4.2,防除価16であったのに対しGC剤散布区は発病度2.9,防除価42であった。以上より葉焼病に対してGC剤は有望と考えられる。

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2011.1.21更新