研究会(研究発表会)

第64回(富山)

講演要旨

積算温度法によるフジコナカイガラムシのふ化時期予測

永瀬 淳(新潟防除所)

近年、新潟県内のかき園においてフジコナカイガラムシの被害が散見され、薬剤防除適期であるふ化時期を知ることが重要となっている。2009〜2011年に、佐渡市内で性フェロモントラップによる♂成虫の発生時期や樹上観察による産卵〜ふ化時期を調査した。それらの結果と澤村ら(2008)が報告した発育零点・有効積算温度、アメダスの気象観測値から、積算温度法によるふ化時期予測の適合性を検証した。1月1日起点(越冬後幼虫)で計算した第1世代ふ化盛期の予測日(7事例)は、樹上観察の実測値に対し±6日程度の差があった。第2世代ふ化盛期の予測日(3事例)は、実測値よりかなり早めとなる場合があった。♂成虫の発生時期(性フェロモントラップの捕獲盛期)を起点とした第1世代ふ化盛期の予測日(3事例)は、1月1日起点の場合と同程度の適合性であった。適期防除にはより高い精度の予測が求められることから、ふ化時期の調査方法や有効積算温度計算時のパラメータを再検討する必要がある。

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2013.9.20更新