研究会(研究発表会)

第64回(富山)

講演要旨

ミカンキイロアザミウマに対する薬剤感受性の簡易迅速検定容器の改良

宮下奈緒・藪哲男(石川農研)

ミカンキイロアザミウマは多くの薬剤に対して抵抗性を発達させており問題となっていることから、様々な薬剤感受性検定法が開発されている。特に井村ら(2009)の方法は圃場にいる虫を供試して飼育過程を省略できるため、迅速に有効薬剤を判断できる。しかし現場で供試虫を採集する際、作物をたたくことにより花などが落下することがあり、多量の虫が必要な場合には不向きである。そこで作物を傷めず効率的に供試虫を採集できるよう検定容器を改良した。検定容器は50mlプラスチック製遠沈管とし、チューブを通したゴム栓を取り付け吸虫管としても利用できるようにした。この容器で採集することにより、作物を傷めずにアザミウマを捕獲できる。採集後、インゲン子葉を所定濃度の供試薬剤に浸漬して風乾したものを、虫の入った容器に投入する。容器内の結露により虫が溺死するのを防ぐため、ペーパータオルで蓋をして輪ゴムで止める。本方法を用いて石川県金沢市の太きゅうり圃場においてアザミウマを採集し、薬剤感受性を検定した結果、処理24時間後の死虫率がスピノサドおよびエマメクチン安息香酸塩で80%以上となり、現地における防除効果の聞き取り調査結果とほぼ一致した。

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2013.9.20更新