北陸病害虫研究会報

第56号(P29 – 31)

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アカヒゲホソミドリカスミカメおよびアカスジカスミカメの産卵するイネ科雑草

長澤淳彦

農業・食品産業技術総合研究機構中央農業総合研究センター北陸研究センター

Atsuhiko Nagasawa
National Agriculture and Food Research Organization, National Agricultural Research Center, Hokuriku Research Center, Inada 1-2-1, Joetsu, Niigata 943-0193: Gramineous plants used as oviposition sites by pecky rice bugs, Trigonotylus caelestialium (Kirkaldy) and Stenotus rubrovittatus (Matsumura) (Heteropter: Miridae)

アカヒゲホソミドリカスミカメおよびアカスジカスミカメのイネ科雑草に対する野外での産卵植物とその産卵部位について調べた。野外から植物を採集して孵化幼虫数で産卵数を評価したところ,アカヒゲホソミドリカスミカメでは葉鞘と穂に対する産卵が確認されたのに対し,アカスジカスミカメでは穂に対する産卵だけが確認された。アカヒゲホソミドリカスミカメではイタリアンライグラスに対する産卵が最も多く,次いでオヒシバ,ナギナタガヤで多かった。アカスジカスミカメではイタリアンライグラスに対する産卵が多く,次いでイヌビエ,スズメノテッポウ,メヒシバで多かった。

Key words:アカヒゲホソミドリカスミカメ, アカスジカスミカメ, 産卵, イネ科雑草, Trigonotylus caelestialium, Stenotus rubrovittatus, oviposition, glamineous weeds

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2009.2.10更新