北陸病害虫研究会報

第59号(P1 – 3)

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Ralstonia solanacearumによるスイゼンジナ青枯病(新称)

安達直人・塚本昇市

石川県農業総合研究センター

Naoto Adachi and Shoichi Tsukamoto
Ishikawa Agricultural Research Center, Saida bo 295-1, Kanazawa, Ishikawa 920-3198: Bacterial wilt, a new disease of Gynura bicolor caused by Ralstonia solanacearum

2009年8月,石川県金沢市でスイゼンジナ(Gynura bicolor DC.)に導管の褐変を伴う萎凋症状が発生した。 褐変部からは,テトラゾリウムクロライド(TZC)培地上において中心が淡紅色で流動性がある乳白色の細菌のコロニーが分離された。分離した細菌をスイゼンジナの地際茎部へ針接種すると病徴が再現され,同様の細菌が再分離された。本細菌の細菌学的性質を調査した結果,Ralstonia solanacearum (biovar 3)と同定した。本邦において、R. solanacearumによるスイゼンジナの病害は未記載であることから,病名をスイゼンジナ青枯病と提案する。

Key words:スイゼンジナ, キンジソウ, 青枯病, bacterial wilt

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2020.2.20更新