研究会(研究発表会)

第55回(新潟)

講演要旨

岩手県における斑点米カメムシ類の発生予察と防除対策

中南 博1・大友令史1・斎藤誉志美1・岩舘康哉1・後藤純子21岩手防除所・2岩手農研)

岩手県独自の発生予察法等により斑点米の発生量を予測し,防除指導を行ったところ2002年の被害を抑制することができた。6月中旬に畦畔や転作牧草地ですくい取りを行ったところ,アカスジカスミカメを主体とした斑点米カメムシ類の発生量は平年並だった。7月下旬において水稲の出穂期は平年並の見込みで,転作飼料作面積と水稲出穂期平年差の重回帰式(田中ら2000)によると斑点米発生量は平年並と予測されたものの,畦畔での斑点米カメムシ類の発生量は平年より多かった。また水田畦畔の草刈り実施率が49%と昨年より低いことから,発生量をやや多と予想し,草刈りの徹底と穂揃期〜乳熟初期の薬剤散布の実施を呼びかけた。この結果,畦畔の草刈り実施率は66%まで高まり,薬剤防除は56%の圃場で実施された。斑点米の発生圃場率は多発した1999,2000年を大幅に下回り,平年並だった。

第55回(新潟)講演要旨タイトルに戻る

Copyright © 2007 The Association for Plant Protection of Hokuriku. All Rights Reserved.
2009.1.8更新