研究会(研究発表会)
第55回(新潟)
講演要旨
水溶性粒剤を用いた斑点米カメムシ類防除
北 安代・笠島 哲・藪 哲男(石川農総研セ)
粉剤で発生するドリフト等の影響により,市街地に隣接する水稲作付け地域ではカメムシ防除が困難になっている。そこで2001年,2002年にチアメトキサム,ジノテフラン粒剤の防除効果について散布時期をずらして検討した。2001年はチアメトキサム粒剤(4kg/10a)の効果は判然としなかったが,ジノテフラン粒剤(3kg/10a)の出穂期,出穂7日後処理における斑点米混入率は,対照のBPMC・MEP粉剤(4kg/10a,出穂7日後散布)とほぼ同等の効果が認められた。2002年はチアメトキサム(6kg/10a),ジノテフラン(3kg/10a)粒剤ともにBPMC・MEP粉剤(4kg/10a,出穂期+7日後散布)とほぼ同等もしくはそれ以上の効果が認められた。水溶性粒剤の本田処理はBPMC・MEP粉剤とほぼ同等の効果が認められ,市街地に隣接する水田等における代替薬剤として有効であると考えられる。