研究会(研究発表会)
第56回(富山)
講演要旨
斑点米カメムシ類の密度を抑制する除草体系の確立
前田裕二郎・笠島 哲(石川農総研セ)
雑草地での斑点米カメムシ類の密度を抑制する方法として雑草地の除草が有効とされているが,新たに県内で急増しているアカヒゲホソミドリカスミカメについては,適切な除草時期が明らかになっていない。そこで,アカヒゲホソミドリカスミカメの密度を低下させ,その後も定着場所とならない除草体系を検討した。5月下旬に1回目の除草を行い,6月上旬から7月上旬の時期に2回目の除草を行う場合,2回除草を行った区では,2回目の除草後約3週間で飛来成虫が認められることから,除草の効果は約3週間程度であると考えられた。7月上旬に2回目の除草を行った区では,2回目の除草後,アカヒゲホソミドリカスミカメの密度上昇が小さく,その後も低密度で推移した。このことから,2回目の除草時期は7月上旬に実施が有効であると考えられた。