研究会(研究発表会)

第58回(福井)

講演要旨

フルスルファミド粉剤を用いたブロッコリーの根こぶ病の効率的な防除方法の検討

塚本昇市1・安達直人21石川農総研セ・2石川県農畜産課)

フルスルファミド粉剤を,ブロッコリー定植直前に30kg/10a全面土壌混和することにより根こぶ病を効率的に防除する方法を検討した。2004年春作前に施用した結果,防除価が,ブロッコリー1作目の2004年春作では82.8,2作目の秋作では100.0と高い効果が認められたが,3作目の2005年春作では,58.9と低下した。2004年秋作前に施用した結果,防除価が1作目の2004年秋作では100.0,2作目の2005年春作では95.3と高い効果が認められた。また,2005年春作ブロッコリー収穫時に各試験区の土壌を採取し,DRC(菌密度−発病度曲線)診断法により根こぶ病の発病をポット試験した結果,薬剤散布から2作終了時となる2004年秋作ブロッコリー散布区土壌では,根こぶ病菌休眠胞子を高密度に接種したポットにおいても根こぶ着生が極めて少なく,本剤の残効が認められたのに対し,3作終了時となる2004年春作散布区土壌では残効が認められなかった。以上より,本剤の30kg/10a全面土壌混和は,ブロッコリーの根こぶ病を2作防除できると考えた。

第58回(福井)講演要旨タイトルに戻る

Copyright © 2007 The Association for Plant Protection of Hokuriku. All Rights Reserved.
2008.1.28更新