研究会(研究発表会)

第58回(福井)

講演要旨

複合合成フェロモンを用いた露地キャベツの主要鱗翅目害虫防除技術の検討

笠島 哲(石川農総研セ)

近年は,薬剤抵抗性の発達,健康志向や環境面などから化学農薬の削減が求められている。そこで,合成性フェロモンを用いた害虫防除技術の実用化を図るため,設置規模と交信攪乱効果を検討した。8a〜64aの規模において,フェロモントラップ誘殺数(ハスモンヨトウ)や主要鱗翅目寄生虫数から交信攪乱効果を検討した結果,(1) 合成性フェロモンを処理した区では,無処理区に比べ,いずれも誘殺数・寄生虫数が少なく,交信攪乱効果が確認された。(2) また,処理した圃場の規模や位置関係では,規模の大きい圃場や圃場の中央の方が,誘殺数・寄生虫数がやや少ない傾向があり,圃場周辺部で交信攪乱効果が若干弱く,規模を大きくするほど有利性が高いと考えられた。

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2008.1.29更新