研究会(研究発表会)

第59回(新潟)

講演要旨

アカヒゲホソミドリカスミカメのイネに対する産卵能力

石本万寿広・佐藤秀明(新潟農総研作物研)

アカヒゲホソミドリカスミカメのイネに対する産卵能力を明らかにするため,2つの試験を行った。イネへの放飼試験:穂と止葉,次葉に袋かけし,袋内に室内飼育した雌雄1対を放飼し,5日後に産卵数を調査した。品種は3水準(わせじまん,こしいぶき,コシヒカリ),登熟段階は2水準(出穂日,出穂10〜12日後)とし,試験は25°C,16L:8Dの室内で行った。いずれの品種,登熟段階でも産卵が認められ,産卵数は出穂日に比べ出穂10〜12日後のイネで多かった。水田内捕獲雌の産卵試験:2003年と2005年に,わせじまんとコシヒカリの水田で穂揃い期に雌成虫を捕獲し,25°C,16L:8Dの室内でコムギ芽出し苗を与えて飼育し,産卵数を調査した。1頭当たりの平均総産卵数は111.9〜221.6個で,2003年は品種間差が認められた。雌はいずれの品種にも産卵できること,水田内に生息する雌成虫は高い産卵能力があることが確認された。

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2008.2.25更新