研究会(研究発表会)
第60回(富山)
講演要旨
チューリップ球根腐敗病の薬剤防除
守川俊幸1・向井 環2・多賀由美子3(1富山農技セ野菜花き試・2現:砺波農普セ・3現:新川農普セ)
貯蔵中の球根腐敗病の発生は,収穫後に浸漬するサビダニ消毒剤の反復使用回数が増えるに従って増加し,液中のFusarium oxysporum濃度と比例した。この反復使用薬剤にプロクロラズ剤,トリフルミゾール剤,キャプタン剤ほかを加用することにより,貯蔵中の発病が抑制された。なお,県下における本病菌のベノミル耐性菌比率は2004・2005年とも80%前後であったが,耐性菌比率30%のロットではベノミル剤の効果が認められた。次に植付け前の球根消毒の効果を検証した結果,プロクロラズ剤,トリフルミゾール剤などに高い防除効果が認められ,ベノミル剤はキャプタン剤を混用すると効果が高まった。なお,本病に対するフルアジナム剤の効果はあまり高くないが,本剤を加用することにより,皮腐病やそばかす症の発生が著しく減少し,球根の商品化率が向上した。